半年以上、母指が伸びない。痛みのため、日常生活が困難。(60代女性)
" バネ指・腱鞘炎 "
来院者
60代女性
通院期間
2021年11月〜2022月1月
頻度
週1〜2回
通院回数
7回
症状
2021年の春頃から、右手母指の付け根付近が痛み、曲げる動作はできるが、第一関節を伸ばし切ることができない。
ペットボトルや瓶の蓋を開ける作業が困難。
畑仕事をしており、その後が特に痛む。(ナスや、きゅうりなどの野菜をツルからもぎ取る作業。)
整形外科では、腱鞘炎と告げられ、湿布を処方されるも7ヶ月経過しても変化なし。
経過と施術
初回
指の動きと、痛む状況、痛みの部位から、原因として可能性の高い背部と肩甲骨のツボの反応を調べ鍼をおこなった。
経過:翌日にかけて、痛みが軽減。わずかだが第一関節が伸びるようになる。
2~4回目
徐々に指の関節が伸び、健康な左母指と変わりなく動かせるようになる。
4回目の施術が終了する頃には、痛みも忘れるようになる。
5〜7回目
再発予防のために、7回まで施術を行う。畑仕事の後も痛みが再発しないため、施術を終了とした。
使用したツボの一例
T7(1)R T8(1)R 手三里R 七稜R 八稜R
まとめ
母指関節は、他の4指と比べて、曲げ伸ばしだけではなく、対立運動など、複雑な動きに対応する構造になっている。そのため故障した場合も回復が難しいケースが少なくない。
本例では肩甲骨と背骨の柔軟性低下が症状の原因と早期に特定することができた為、比較的、少ない施術回数で改善することができた。