首の凝りが原因と考えられた踵の痛み(40代男性)
来院者
40代男性
通院期間
2023年7月
頻度
週2回
通院回数
3回
症状
2ヶ月前から右踵のあたりに痛み出現。
長く歩いた翌日の朝、起床後の第一歩がとても痛い。その後、朝から昼にかけて、無理をして歩いていると徐々に痛みは和らいでいくが、椅子などに長時間すわって、足を休めた後は、立ち上がりの時に再び痛みを感じる。
その他:胸郭出口症候群スマホを操作していると、右肩から手にかけてしびれる。
経過と施術
初回。踵から腰にかけて、調べると右の仙腸関節の硬さが目立っていた。
腰したのツボ(上髎)に鍼を打ち、腰から、踵にかけての突っ張りが軽減していることを確認した。
2回目:3日後来院。初回施術後。特に変化なし。朝の第一歩も、変わらず痛む。
胸郭出口症候群が元々あることから、首から胸郭も問題を疑い、右の首にあるツボに鍼を行う。
翌朝、ベッドから起き上がり床につく第一歩に痛みが軽くなっていることに気がつく。
3回目:同じく、首のツボに鍼を行い、首肩のストレッチを指導し、施術を終了とした。
使用したツボの一例
上髎R C1(2)←首のにあるツボ
まとめ
踵などの足裏は、人の体重を受け止める要所であるが、人は膝から腰、背骨の柔軟性により、その負荷を緩衝している。
そのため、膝や腰、背骨のどこかに、問題を抱えると足裏への衝撃に対する負荷分散が行えず症状の原因となりやすい。
本症例では、胸郭出口症候群の既往歴から、首の問題を考え、施術を行うことで、速やかな改善がみられた。