朝の一歩で足裏に電気が走る痛み|抱っこをする事が辛かった30代子育て中の女性が、家事育児に復帰するまでの道のり。
朝、床に足をついた瞬間——その痛みの正体は?
「朝、目が覚めて床に足をついた瞬間、足裏に激しい痛みが走る。」
1日のはじまりの一歩が痛いなんて、本当に憂鬱ですよね…
周りには少ないかもしれませんが、実は同じような症状で悩んでいる方ってとても多いんです。
実は今回紹介する足の裏の症状、痛みを自覚している所ではなく、少し離れた場所…特にふくらはぎに問題が隠れていることが多いんです。
こんにちは。はり・きゅう専門院 ゐろは鍼漢院 院長の池内です。

今回の記事では、モートン病と病院で診断された、足裏の痛みに悩む30代の女性の改善事例を紹介します。
激しい痛みが鍼灸治療により徐々に緩和し、再び育児に、全力投球できるようになるまでの様子をお伝えします。
この記事が同じ悩みを抱えている、方々の解決の糸口となれば幸いです。
どうぞ最後までお読みください。
事例の紹介
今回ご紹介するのは、30代の女性方の事例です。
4年前から足裏に軽い違和感はあったものの、騙し騙しやり過ごしてこられたそうです。
そう、いつだって、子育てに追われる女性は、忙しさに追われ、家族のために無理をしがち、そして自分のことは、後回しにする傾向があります。(思い返すと、私の母も、妻もそうでした・・・今更ながら、感謝!!!)
しかしそんな無理も来院される4日前、ついに限界を迎えます。
右足の指のつけ根に電気が走るような激しい痛みが出現し、歩くことが困難な状態に。
歩行以外に、小さなお子さんを立って抱っこするだけでも痛みが生じるようになり、育児以外の日常の動作にまで支障が及んでいました。
近くの整形外科で調べてもらったところ、「モートン病」と診断され、消炎鎮痛剤(しょうえんちんつうざい)や、電気をあてる治療を受けましたが良くならず、インターネットでたまたま、当院をみつけ来院されました。
※モートン病って、どんな病気?
足の指の付け根には、感覚を伝える細い神経が走っています。この神経が靭帯に挟まれて圧迫されることで起こるのがモートン病です。
ちょうど棚の引き出しの奥にコードが挟まって変形してしまうようなイメージです。
圧迫が続くと、神経がコブ状に膨らんでくることから「モートン神経腫(しんけいしゅ)」とも呼ばれます。
~主な症状:足指の付け根あたりの痛み・しびれ・圧迫感
大人の女性に多く、薬指と小指の付け根の間に出やすい症状です。重い場合はふくらはぎまで違和感が広がることもあります。
注目したのは、ふくらはぎの硬さ
初回、この方の足の状態を調べてみると痛みを感じる右足の2番目(人差し趾)と3番目(中趾)の指の間とは別に右ふくらはぎの硬さを発見することができました。
そこで、まずはふくらはぎへのアプローチを2回。すると、激しかった足裏の痛みが少しずつ和らいでいきました。
足の裏が痛いのに、なぜ離れた場所にアプローチするの?
そう思われる方も多いと思います。
ここでお体の構造を少し確認してみたいと思います。
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アキレス腱を介した直結: ふくらはぎの主要な筋肉(腓腹筋やヒラメ筋)は、下に向かっていくと硬い「アキレス腱」に変わります。
アキレス腱は踵の骨に付着していますが、そこからさらに足の裏へと伸びる「足底腱膜(そくていけんまく)」という頑丈な膜になり、各指先の骨に付着します。

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引っ張り合いのメカニズム: ふくらはぎの筋肉が緊張してギュッと縮むと、アキレス腱を介して踵の骨が上へと引っ張られます。
すると、かかとの骨のよりさらに末端に付着している足裏の筋肉や腱膜も引っ張られ、常にピンと張った「弓の弦」のような状態になってしまいます。
この状態で地面に足を着く動作を繰り返すことで足裏にダメージが蓄積し痛みの種となります。

当院では、これらの足の構造を踏まえ、ふくらはぎが硬くなることで、足裏にかかる負担が増えている——そう判断し施術を行いました。
まずはふくらはぎへのアプローチをさらに4回。施術の回を重ねるごとに、激しかった足裏の痛みが少しずつ和らいできました。
「朝、起床時の一歩が痛みなくつくことができた。それ以上に我が子の抱っこを拒まなくて済むようになったのが嬉しかった。」と喜ぶ患者さんの姿が印象的でした。
再発の予防として合わせて行ったこと。
この患者様の姿勢を改めて観察すると痛みを訴えていた右側に体が傾いている様子が確認できました。
右足裏の角質層が右側よりも厚くなっていたことも、長年左側に体が傾いていたことを裏付ける材料と成りました。
5回目と6回目の施術ではそれまで行ってきた、施術に加え、この体の傾きを少しでも減らすことが症状の再発の予防になると当院考え、左足首と膝回りの関節・股関節を調節し左足に自然に体重をかけやすいコンディションになるよう施術を加えました。
そして6回目の施術から数日後——痛みが消失した後、残っていた「違和感」も、気づけば消え、抱っこはもちろんのこと育児も支障なく日々過ごせるようになったとのご報告をいただきました。

この事例から患者さんが教えてくれたこと
2023年6月から8月、週1回・計6回の施術を経ての経過でした。
この事例から患者さんが教えてくれたことは、「痛む場所以外にも原因がある」ということでした。
足裏の症状であっても、ふくらはぎや「体のバランス」に目を向けることで、変化が生まれることがあります。
今後は自身で体感のバランスを整えるセルフケアなどもこちらのブログでお伝えできればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございまいた。
こんな方はご相談ください
- 朝起きて最初の一歩が痛い
- 足の裏や指のつけ根にしびれがある
- 歩くたびに痛くて日常生活に支障が出ている
- 以前から足裏に違和感があり、最近悪化してきた
- 育児や仕事で長時間立つことが多い
上記の症状でお悩みの方は、ひとりで抱え込まずに、まずはお気軽にご相談ください。
鍼灸専門 ゐろは鍼漢院 院長
2009年「ゐろは鍼漢院」開院 現在臨床暦20年以上。
「一本の鍼には、一人の可能性を広げる力がある」
を信条に日々奮闘中。
2012年より、「日本獣医中医薬学院」の専任講師として
今日まで、100人以上の獣医師の鍼灸教育に関わる。
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