「また耳が詰まってきた…」を繰り返している方へ
「また耳が詰まってきた…」を繰り返している方へ
肩こりがひどくなると、なんとなく耳が重くなる。音が遠く聞こえる気がする。そんな経験はありませんか?
一度突発性難聴を経験した方の中には、その後も疲労や肩こりをきっかけに、耳閉感や聴力の変化が繰り返しあらわれるケースがあります。「また来た…」と不安になりながらも、どこに相談すればいいかわからず、様子を見てしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
来院のきっかけ
今回ご紹介するのは、40代の女性の方の経過です。10年前に突発性難聴を経験されており、その後も疲れや肩こりが強くなるたびに、耳閉感や一時的な聴力の変化が繰り返されていたとおっしゃっていました。
今回は症状が長引き、他の施設での処置でも改善がみられなかったことをきっかけに、鍼灸を試してみようと来院されました。
鍼灸での考え方:耳のことを、全身で考える
鍼灸でなぜ耳の症状に対応できるの?と思う方も多いでしょう。
内耳は、血流に非常に敏感な器官です。音を感じ取る内耳の細胞は酸素を必要とし、血液の流れが滞ると機能が低下しやすいと考えられています。
そして内耳への血液は、首や肩の血管を通じて運ばれます。つまり、肩こりや首のこりが慢性化すると、内耳への血流に影響が出る可能性があるということです。
今回は内耳周辺の血流を促すことを目的に、前腕部と、臀部から下腿にかけての部位に施術を行いました。「耳に遠い場所に鍼をするの?」と感じるかもしれませんが、東洋医学では全身のめぐりを整えることを重視するため、このようなアプローチをとることがあります。
経過:2回の施術で変化が
初回の施術翌日には、耳閉感が一時的に解消され、音がよりはっきり聞こえるようになったと報告がありました。ただし、4日後には再び耳閉感が戻る経過をたどりました。
2回目の施術後、徐々に聴力が回復。他の施設での検査でも改善が確認され、日常生活の不便さも解消されていったとのことでした。
肩こりの改善が、内耳の血流促進につながったケースといえます。
このケースから学べること
耳の不調は、耳だけの問題ではないことがあります。
慢性的な疲労・肩こり・首のこりを抱えている方が、繰り返し耳の症状を経験するとき、そのサインは「全身のめぐりが滞っている」というメッセージかもしれません。
突発性難聴は早期対応が大切なので、まず耳鼻科への受診が優先されます。ただ、「病院では異常なしと言われたが、耳の詰まり感や聴力の変化が続いている」という場合には、鍼灸という選択肢も視野に入れてみてください。
※症状には個人差があります。
こんな方はご相談ください
- 疲れやストレスがたまると、耳が詰まる感じがする
- 突発性難聴を経験してから、耳の変化が繰り返されている
- 肩こり・首こりが慢性化している
- 耳鼻科で処置を受けたが、なかなか改善がみられない
- 耳の症状と全身の疲れ・血行不良が重なっていると感じる
鍼灸専門 ゐろは鍼漢院 院長
2009年「ゐろは鍼漢院」開院 現在臨床暦20年以上。
「一本の鍼には、一人の可能性を広げる力がある」
を信条に日々奮闘中。
2012年より、「日本獣医中医薬学院」の専任講師として
今日まで、100人以上の獣医師の鍼灸教育に関わる。
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