動き始めや、階段を降りるのが辛い膝痛(50代男性会社員)
来院者
50代男性
通院期間
2020年5月~
頻度
週2回
通院回数
10回
10回以降メンテナンス目的で月1回通院継続
症状
3週間前に、腰の痛みが出現。腰の痛みは1週間で治まったが、腰痛が治まると同時に、右膝が痛みだした。
しばらく、じっとしている状態から、動き始める時。階段を降りる時に、特に痛む。
整形外科で湿布(モーラステープ)を出されたが、症状に変化なく、
来院前日に痛みが更に増したため、家族のすすめで来院。
施術と経過
初回
膝の痛みが出現する前に、腰に痛みがあったことから、腰と膝、双方の動きと関連の強い臀部のツボを調べたところ、右側が左に比べ顕著に硬かった。
確認した臀部のツボに鍼を行い、歩行動作と階段の昇降を行ってもらったところ、痛みが寛解したため、この日はここで施術を終了とした。
2~4回目
初回施術後より、膝全体に覆うように感じていた痛みが、膝の内側に限局しはっきりと感じるようになった。
初回で行った、臀部のツボに加え、膝内側と動きと関連の深い胸椎際にある、ツボに鍼を行う。
経過:階段を楽に降りることができるようになる。4回目施術後より、痛みは8割方減。
5〜10回目
症状が軽くなったため、嬉しくなり、20km歩いた。途中、進行方向を急変えた際にグキッと音がなり、翌日から、症状が再燃。痛みは初回来院時より強く、杖をつきながら、来院。
痛みや、腫れがあるものの、原因は今までと同じと考え、4回目までと同じ施術を行い、さらに、施術効果を高めるために、仙腸関節を緩める目的で手のツボに鍼を行った。
7回目の施術を終える頃には、杖なしで来院し、10回目の来院時には、階段も問題なく昇降できるまで回復したため、再発予防のエクササイズを指導して施術を終了とした。
その後は、再発予防と健康増進のため1ヶ月に一度通院を継続している。
使用したツボの一例
膝根R T9(1)R T11(1)R 曲池R
まとめ
4回目の施術後、ウォーキング途中の無理なターンにより、症状の再燃がみられたが、
膝痛の根本的な原因を臀部と背部、仙腸関節と捉え、施術を繰り返すことで段階的な回復がみられた、症例。