我孫子市・柏市のはりきゅう専門院

口角がしびれる。左目がピクピクと痙攣する(30代女性)

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来院者

30代女性

 

通院期間

2019年8月上旬から約1ヶ月

 

頻度

週2~3回

 

通院回数

7回

症状

7月末に左目がピクピクと痙攣するような感覚があり、その翌日、痙攣する場所が唇周辺までに広がる。

 

更に2日後の夜。左側の口、目、額が思うように動かない事に気がつく。

 

大学病院の耳鼻科を受診したところ、ベル麻痺と告げられ、即入院。(入院期間は1週間。ステロイドとバルトレックスによる処置を行う)

 

1週間の入院期間中に症状の変化がみられず不安になったため、退院した翌日、鍼灸を希望し来院。

 

主な症状

・口がうまく閉じることができない。

・額にしわがよせられない。

・瞬きができない。

・唇がしびれた様な感覚がある。

※顔面神経麻痺発症に伴う味覚異常やめまい耳鳴りはなし。

 

日常不便に感じること

・洗顔や洗髪の際に目を閉じることができない。

・歯磨きが思うようにできない。

・食事がうまくとれない。

・うがいの際に水が漏れてしまう。

 

既往歴

突発性難聴(左側)を数年前の患い、常にキーンとした耳鳴りがしている。

平均睡眠時間4~5時間

経過と施術

初回

左首から、肩にかけて、硬結(こり)が観察できた。

この硬結を取り除き顔面神経への血液供給を促す目的で首肩に作用するツボに鍼を行い、その日は終了とした。

その他の生活指導:睡眠不足、飲酒は回復を妨げるので、それらに配慮するように伝える。

 

経過:帰宅後、口角が少し上がっているような気がした。

2~6回目

肩首耳周りを調べたところ、初回施術前より、緊張が和らいでいたため、施術方針に変更なし。

 

毎回、施術を受けた後は、左顔面部の麻痺をしている部分が、トクトクと脈を打ちながら血液がながれていくような感覚があり、その後、皮膚のツッパリが軽減することを自覚。

 

6回目施術前。表情は、左右対称にもどり、瞬きや口の動きを見てもどちらが麻痺側なのかわからないくらいに回復。

 

左口角にしびれるような、まだ鈍いような感覚が残っているとのこと。

7回目

左口角のしびれも消失したことを確認し7回の施術をもって、当院での施術は終了とした。

使用したツボの一例

手三里L 孔最L 合谷L 承山L

 

まとめ

本症例では、発症後、すぐに耳鼻科に掛かり適切な処置を受けている。

 

さらに、退院後翌日より、鍼灸による施術を集中的に受けることで短期間で回復がみられたと考えられる。

 

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