マスクをするようになってから、顎が痛む.
来院者
50代女性
通院期間
2021年5月〜6月
頻度
週2回
通院回数
4回
症状
1年前頃より日常的に、マスクをするようになってから、口を開ける動作で、顎に痛みを感じるようになった.
あくびなど、大きな口を開ける時を始め、歯磨きや、食事をする際に痛みを感じる.
左右、ともに痛むが右側が特に辛い。
経過と施術
初回
顎関節の周囲を調べると、左右ともに、過度に緊張していた。
仕事でパソコンを操作する時間が長く、姿勢も前かがみでやや猫背であることから、肩周辺や手首の疲れが、顎の動きを制限し負担をかけていると考え、手と背中にあるツボに鍼をして、初回の施術を修了とした.
経過:翌朝、いつも歯磨きをする時に顎の痛みを感じるが、ほとんど痛みを感じないことに気がつく.
2~4回目
同じ施術を3回まで施術を行ったところ、食事や歯磨きなど、問題なくでき、痛みも忘れるようになった.
4回の施術時、症状の原因と考えていた、手首や首肩の緊張もしっかりと取れていたので施術を終了とした.
使用したツボの一例
T3(1)R 外谷R 養老R
まとめ
顎関節の症状は顎周辺だけに問題が有ると考えられがちだが、本当の原因は、背中から肩や手首など離れているところに潜んでいることが多い.
PC作業や姿勢などから、原因点を推測し、的確に鍼をすることで短期間で改善が観察できた症例。