麻痺のため咀嚼がうまくできない
" 顔面神経麻痺 "
来院者
60代女性
通院期間
2018年5月〜6月
頻度
週2~3回
通院回数
8回
症状
来院の10日ほど前、右顔面部に動きにくさと、咀嚼時のかみ合わせの悪さを感じ、病院を受診。
脳の検査など一通りおり受け、末梢性の「顔面神経麻痺」と診断される。
50年前にも一度、顔面神経麻痺になった経験があり、その時の辛い経験から、なんとか長引かせずに、回復したいという思いで来院。
主な症状
・咀嚼の際、うまく噛めない。
・瞬きをする際、まぶたが閉じきらない
・肩がものすごくこる
経過と施術
初診時は、まぶたの動きと口角の動きの左右差が顕著であった。特に「いー」という際に右側の口が動かず、左側に引っ張られる。
首肩・耳の周辺の緊張状態を確認すると、右の項から、背中にかけて、強い緊張が観察された。
確認した部位の緊張を取り除くために、手足、背中のツボに鍼を行い、初回の施術を終了とした。
初回施術後の翌朝、朝食をとる際に、咀嚼がスムーズにできるようになっている事のきがつく。
2回目以降も、施術を受けるごとによっくなっている感覚があり、5回目の施術を受ける頃には、瞬きが健康な左側と同じようにできるようになる。
8回目。「い~」の口が左右対称に行えるようになったため、施術を終了とした。
使用したツボの一例
合谷R 手四芯R 殿中根R 承山R
まとめ
口の動きの回復に要する時間は、瞬き動作などその他の動きに比べて時間がかかるケースが多い。しかし、施術に必要なツボを厳選し、集中して施術をおこなうことで短期間で改善がみられた。