我孫子市・柏市のはりきゅう専門院

ステロイドやビタミン剤では改善がみられなかったハント麻痺(30代女性)

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来院者

30代女性

 

通院期間

2021年9月〜10月

 

頻度

週2回

 

通院回数

6回

症状

発症一週間前。ストレスを強く感じることがあり、耳が一瞬遠くなる感覚があった。その後、頭痛・右耳〜右顔面部の痛みを感じ、痺れ・麻痺などの症状が出現。

 

耳鼻科で調べてもらったところ、耳の中に水疱があることがわかり、帯状疱疹による顔面神経麻痺(ハント症候群)と告げられる。

 

ステロイドや抗ウイルス剤、ビタミン剤などを処方されたが、改善が見られないため、不安に思い、鍼灸を希望し来院。

 

その他の症状:肩こり 頭痛 立ちくらみ イライラ

経過と施術

初回、顔面部と肩周辺を調べると右肩から首筋、耳周辺まで、非常に強い凝りがあることを確認。

凝りを柔げ、顔面に新鮮な血液を届けることが、回復を助けると考え、肩周辺に関係するツボに鍼を行う。

 

翌日、右顔面周辺の突っ張ったような感覚が軽減していることに気がつく。

 

3回目の施術後。右目の瞬きができるようになるが、左顔面の筋肉が疲れる。(左も麻痺の症状が出るのではないかと不安になる)。

 

瞬きができるようになると、それまで気にならなかった、右鼻つまり感が気になるようになる。

 

4回目以降、左の表情筋の疲労を取る処置を加える。

5回目の施術が終わるころ、肩から首にかけてのコリ感が和らいでいくのを自覚するにつれ、鼻の詰まりが消失。

 

額のシワができるようになったことを確認し6回目の施術で終了とした。

使用したツボの一例

合谷 開魄  中腰  承山

まとめ

顔面神経麻痺のうち、一般的に、ハント症候群は、後遺症が残る可能性が高く、改善が難しいと言われている。

 

本症例は、発症まもなく、西洋医学による、適切な処置に鍼灸を併用することにより、早期に改善が見られた珍しい症例。

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