緊張時に特に悪化する胃の不調(20代女性)
" 胃腸の悩み "
来院者
20代女性 PC作業、運転が多い
通院期間
2021年7月〜8月(約2ヶ月間)
頻度
週1回
通院回数
8回
症状
子供の頃から胃痛・胃もたれ・吐き気で悩んでいる。早朝や食後。特に月曜日の朝に調子を崩すことが多い。一年前にピロリ菌を除去してからは、しばらく調子が良かったが、少し前から、再び調子が悪い。
食欲はあり。三食たべるが、食後胃の不快感がよくおきる。
その他:肩こり
生理痛がひどく、お薬を飲まないと日常生活、仕事が困難
耳鳴り 目の疲れ
脈:弦 舌:淡紅舌 舌尖紅
経過と施術
初回
「脾」の機能を高める目的で手足のツボ(公孫)に鍼を行う。
経過:特に変化なく、その後も、みぞおち辺りが痛くなることが数回あった。
2~4回目
月曜日の朝や、仕事の会議中に発言を求められると、症状が出現し易いことから、元々、五臓の「脾の蔵」が弱いところに、「肝の蔵」の機能が更新し、症状が発現していると考え、疏肝と活血の目的で足のツボ(三陰交)に鍼を行った。
経過:3回目の施術以降、胃痛、吐き気は起きなくなった。また、生理中も薬を飲まなくても、日常生活・仕事ができるようになった。(いつもは、生理二日目がとても辛く、薬を飲まないと日常生活が困難)
5〜8回目
4回目の施術以降。さらに調子良い。7回目の施術前。鍼灸施術をはじめてから、2回目の生理。今回も痛みが気にならず、お薬飲まずに過ごせた。
8回目の施術後、月に1回、肩こり解消、健康増進の目的で現在も通院中。
使用したツボの一例
公孫 三陰交 四瀆 など
まとめ
元々弱い胃腸の働きを高め、さらに、胃腸に影響をあたえやすい、自律神経の働き(肝の臓)を整えることで改善が見られた症例。