痛みの為、真っ直ぐ立てない(60代男性)
" 腰痛 "
来院者
60代男性
通院期間
2021年3月〜
頻度
週2回
通院回数
3回
症状
1週間前より、特に思い当たる原因もなく、腰が徐々に痛み出した。
整形外科にかかったところ、骨には異常がないということで、痛み止めと湿布を出され、数日様子を見ていたが、改善しないため当院を訪れた。
腰のベルトラインが広い範囲で痛む。
起立時の姿勢を見ると、体幹が右に傾いている。
また、仰向けで足を伸ばして寝るとジワジワと痛みが増す。
経過と施術
痛みを誘発する姿勢から、大腰筋と右腓骨周辺に問題があると推測し、それぞれの部位に作用するツボに鍼を行った。
施術翌日より、コルセットを外して日常生活が送れるようになり、同じ施術を3回繰り返したところ、痛みが消失。
起立時の姿勢も真っ直ぐになっていることを確認し、再発予防の体操を伝え、終了とした。
その後は、月に1回。メンテナンスと再発予防のため通院中。
使用したツボの一例
大腰 玉陽 四枢 六丘
まとめ
一見、痛む場所が広範囲に及ぶ場合は、原因が多義に及ぶと考えられがちである。
しかし、痛みを誘発する動作が明確であれば、原因を特定することは、さほど難しくない。
本症例は、症状を誘発する動作から、原因を明らかにすることで早期に回復が見られた症例。