我孫子市・柏市のはりきゅう専門院

臀部~太もも、踵の痛みで5分も立っていられない。(40代女性)

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来院者

40代女性

通院期間

2020年2月~3月

頻度

週2~3回

通院回数

20回

症状

2019年11月にぎっくり腰になり、その後、腰痛はなくなったが、左足全体の痛み※(お尻から足先まで)が残り、歩行が困難。

椅子に腰かけた状態で20分、立った状態で5分もすると臀部から足にかけての痛みが強くなり、足裏がしびれる。

 

※「ジーン」とした正座をした後に感じる、痺れ感に痛みを伴う。

施術と経過

初回

臀部から、下肢の血流を促す目的で、左臀部から、下肢のツボを丁寧に観察したところ、右とは明らかに硬さが異なるツボをふくらはぎに確認。

確認したツボに鍼を行い、初回の施術を終える。

 

経過:初回後当日の夕方。臀部から下肢にかけて、芯の痛みは残るが、体表面のボワッとした痛みは軽減。

 

その後、3回目の施術まで同じ内容の処置を行う。3回目来院時には、全体の痛みが5割ほど軽減していた。

4~7回目

太もも裏の痛みが太もも側面に移動。

腰骨の際に2本鍼を打つ。

 

7回目来院時。初回時は20分と座っていられなかったが、2時間程、デスクワークがこなせるようになる。

8回目~14回

踵の痛みを改善する目的で、踵の症状と関連の深い首周辺と骨盤周辺の中から、最も緊張の強い一点を確認し鍼を行う。

 

経過:10回目の施術まで、臀部~太もも、ふくらはぎの痛みは徐々に減少し、踵の痛みだけが残る。その後、踵の痛みも次第に薄れ、14回目の時点では、痛みはなく、紙一枚かぶさっているような違和感だけが残る。

 

15回目~20回

踵の紙一枚はったような違和感を取り去るため、毎回首周辺と骨盤周辺の踵に関わるツボの中から、最も反応の強いところに鍼を繰り返し行い続けたが、20回目まで、大きな変化がなし。

日常生活は、問題なく行えるということで、来院者の希望もあり、施術を終了とした。

 

 

使用したツボの一例

承山L L4(1) L L5(1)L C2(1) 上髎

まとめ

週2~3回の施術を集中して行うことで、臀部から下肢の痛みは初期の段階で改善が顕著にみられた。その後、残る踵の違和感に焦点を絞り、施術を行ったが、これに関しては、取りきることができなかった。

同じく、痛みが消失しても、あと一歩、違和感や痺れ、感覚鈍麻が残ってしまう症例を今まで、何例も経験した。

現在の研究テーマであり、より良い技術を来院者様に提供できるように今後も追求していきたい。

 

 

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