我孫子市・柏市のはりきゅう専門院

胃腸の回復に伴い、改善がみられた月経不順(30代女性)

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来院者

30代女性 販売員

通院期間

2,014年4月〜7月

頻度

週1回

通院回数

11回

症状

5年前より、人間関係のストレスから胃のムカツキと吐き気を催すようになり、同時期から生理が不順。

 

お腹を触ると、臍を中心に冷たく、全体的にぷっくらとしている。冷えにより、腸の動きが停滞し、ガズが溜まっていように感じた。

 

生理は、もともと28日〜30周期で規則的に訪れていたが、5年前に胃の不調を感じるようになってから、40日〜60日以上‥と間隔が空いてしまう。

 

※この来院者さまは、はじめ胃腸の不具合を改善するために来院されました。

症例:胃のムカつきと吐き気により、5年間食事が楽しめない(30代女性) 

胃腸の症状が改善したあとも、月経不順を改善するために、週に1度の施術を継続しました。

 

 

施術と経過

初回〜5回目

胃のムカつき、吐き気、食欲不振の改善を目的に、施術を週1回のペースで行う。

手足の胃腸に関する経絡上で最も反応がでているツボを選び鍼を行う。

 

経過:3~5回目の施術にかけて、徐々に、腹部の、冷えと、ぷっくらとガスが溜まったような張りが、減少していくことを確認。臍下の冷えは残る。

徐々に胃がつかえるよな不快感は軽減し、5回目の施術が終える頃には、食欲が戻る。

6回目

胃の調子がよく、ついつい食べすぎてしまう。食べ過ぎたあとは、胃が少しもたれる。

 

5回目までの施術に加え、足にある、婦人科のツボに鍼を行う。

 

また、来院者、本人がツボとお灸に興味を持ったため、自宅でもお灸を行うようにやり方を指導する。

 

経過:6回目と7回目間に生理が約2ヶ月ぶりにくる。

 

7〜11回目

生理周期を安定させる目的で7回目以降も週1回の施術を継続。施術内容は11回目まで6回目と概ね同じ。

前回の月経から、32日目にして生理がおとずれる。

 

「すっかり、鍼灸のある生活がライフワークになった」と、その後も、3週に一度、健康管理のために通院中。

 

其の都度、自宅で行うお灸の位置を指導している。

 

 

使用したツボの一例

内関 公孫 天枢 脾兪 足三里 三陰交

まとめ

この来院者は、元々、胃のムカつきと吐き気を主な訴えとして、当院に来院し、施術をうけていた。

 

胃腸の働きは、東洋医学でいう「脾の臓」が主に担っている。

 

また「脾の臓」は血液生産や、血流のコントロールを行う重要な臓腑器官でもあることから婦人科疾患との関連も深い。

 

この症例では「脾の臓」の機能を整えることが、根本的な改善につながるとシンプルに考え、施術を継続したところ、胃腸の症状の改善の後に、月経も定期的におとずれるようになった。

 

自宅で来院者本人がお灸をすえ続けたことも良い結果に繋がった要因と考えている。

 

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