洗髪動作が困難な肩の痛み
" 五十肩 "
来院者
50代 男性
通院期間
2018年12月〜2019年1月
頻度
週2回
通院期間
5回
来院者
2018年の7月にボクシングのミット撃ちをしてから、右肩が痛む。
バンザイの姿勢、洗髪動作、車の運転席から、後部座席の物を取る動作、腰の帯を結ぶ動作で痛みが強くなる。
インターネットで鍼灸院を探していたところ、当院のことを知り来院。
施術と経過
初回
肩の動きと関係の深い、胸椎(首から背中の高さに位置する背骨)の動きと周辺の硬さを調べ、反応のあるツボに鍼を2本打つ。
経過:施術直後、痛みを伴うも洗髪動作、帯を結ぶ動作が施術前より、楽にできるようになる。しかし、翌日には、施術前と同じ状態に戻ってしまう。
2回目
初回のツボに加え、腰・骨盤の筋肉の状態を調べ、反応のあるツボに鍼を行う。
経過:初回と同様、施術直後は痛みも軽減し、動きもスムーズになる。その状態が2日間持続する。
3回〜5日目
施術3回目。2回目の施術内容に、ふらはぎのツボを加える。
今までにないくらい、肩の動きが楽になる。
5回目まで、同じ施術を繰り返す。
経過:施術五回終了後、可動域は健康な左肩に比べると完全ではないが、痛みも8割がた消失。仕事が忙しく、通院の継続が困難との相談を受けたため、再発予防の体操を指導し、施術を終了とした。
使用したツボの一例
RT6(2.5)R地天 R志室 R築賓 L玉陽
まとめ
腰や、ふくらはぎ、骨盤周辺の硬さが、肩の自然な動きを制限し、負担をかけ続けた結果、症状が発症したと考えた。
その考察に基づき、反応のあるツボを厳選し、鍼を行ったところ、短期間で症状の寛解が観察された。