風邪の後から続く首の痛み
" 首の痛み "
来院者
40代 男性
通院期間
2020年1月〜
頻度
週2回
来院者
3回
症状
2週間前に風邪を引き、その後、頭痛と首肩の痛みが出現。
頭痛は市販の風邪薬を飲みその後、消失したが、右首筋から肩甲骨の内側にかけての痛みが残る。
それから、毎晩、夢を多くみるようになり、疲れがとれない。
しばらく、休養を十分取り、様子をみていたが、症状がいっこうに取れないので、知人に相談したところ、当院を紹介され、来院。
施術と経過
初回)右首筋に頑固な凝りを確認。
左に首を倒す動作で同部位がひきつれるように痛む。
痛みを誘発する動作から、原因となりうる、肩甲骨、ふくらはぎ、胸椎の状態を確認し、反応のある胸椎付近のツボに鍼を行い、初回の施術を終える。
経過:施術直後、首を左に倒す動作の痛みは8割消失。さらに翌日には、9割以上が消失していた。夜もよく眠れた。
しかし、左を振り向く動作で同じく右首すじが痛む。
2回目)初回後より、痛みを誘発する動作が変化していることから、初回とは異なる胸椎と肩甲骨上部の反応点を選び、各一本ずつ鍼を行う。
経過:施術直後より、右首筋に痛みを感じることなく、左を向くことができるようになる。
3回目)2回目と同様の施術を行う。首の可動域が正常であること、痛みが再燃していないことを確認し、再発予防の体操を指導して、施術を終了とする。
使用したツボの一例
RT2(1) RT8(1) R五稜
まとめ
寝違えや、首の痛みは風邪の前後に合わせて起こることが、よくあるが、本症例は、発症から、まだ日が浅いこと、痛みの場所と誘発動作がはっきりしていることから、鍼灸が奏功したと思われる。