我孫子市・柏市のはりきゅう専門院

首のストレッチ後、悪化した顎の痛み(50代)

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来院者

50代女性

通院期間

2020年5月〜

頻度

週2回

通院回数

5回

症状

来院前日。首のストレッチを行っている最中に顎に「ガクッ」という音が走り、それから、食事と会話が困難なほど、顎が痛くなった。

 

口を開ける時だけではなく、歯を噛みしめる時にも顎が痛み、唇に歯ブラシがあたるだけでも辛い。

 

※顔の表情を正面から確認すると、下顎が右側にスライドしているように歪んでいる。

また、顎関節に指をあてた状態で開口してもらうと、途中で「ゴリゴリ」と骨がこすれるような音が確認できた。

 

元々、10年前より、顎関節症で悩んではいるが、痛みが我慢できないほどではなかったので、今回ストレッチでさらに痛めるまでは、気にしないよう、ごまかしごまかし過ごしてきた。

 

施術と経過

初回)顎関節周辺の筋肉の硬さ手で触り確認すると左側が硬かった。また、頭から首、肩にかけて丁寧に調べると、左側頭部・首筋・耳周辺に緊張が認められた。

 

これらの部位を緩める目的で、関連する手と背中のツボに鍼をしたところ、直後より顎の痛みが軽減し、施術前よりも口が開くようになるのを確認して初回の施術を終了した。

 

経過:初回施術後の夜、食事の際に顎の痛みが気になったが、翌日~3日後にかけて、徐々に痛みが軽減。会話も、噛みしめる動作も楽に行えるようになっていった。

 

2~3回目)

2回目来院時、初回指一本半分程しか開かなかった口が、指3本分あけれるようになる。

左側頭部・首筋・耳周辺に緊張も軽減。

初回と同じ施術を継続する。

 

経過:

2回目施術後、食事や会話の時も痛みを忘れていることが多くなる。しかし油断して口を大きくあけると、痛みが走る。

 

4回目)食事、会話が全くストレスなく、行えるようになる。アクビをしたときだけ、左顎に痛みが起きる。

※しかし、その症状は元々、10年前から抱えていた症状であり、其の頃の痛みと比較しても、半分以下になっていることを確認。

顎の動きを更に、スムーズに行えるようにする目的で、肩甲骨上角にあるツボに鍼をおこなう。

 

経過:アクビも痛みなく行えるよになり、開口時のゴリゴリした音消失

 

5回目)

正面から顔の表情を確認すると、初回に確認できた下顎がスライドしているような歪みも整っていたため、再発予防の体操を指導して施術を終了した。

使用したツボの一例

外谷L 養老L T3(1)L T4(1)L 肩参L

まとめ

顎関節の本来の動きを妨げている要因が左側頭部・首筋・耳周辺の筋緊張にあると考え施術を行ったところ、速やかな改善が見られた症例。

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