長期間におよぶ顎の違和感(50代女性)
" 顎関節症 "
来院者
50代女性
通院期間
2021年9月〜1ヶ月間
頻度
週1回
通院回数
3回
症状
高校生の頃、右あごに「ガクン」という音がして以来、顎周辺に違和感がある。特に肩こりがひどくなった時には、違和感をより、強く感じる。
口の開閉時のクリック音なし
その他の症状:頭痛・目の疲れ・歯ぎしり
経過と施術
初回
首周辺から、肩、耳の周辺を調べたところ、顎の関節と耳の後ろが硬かった。
また、連日パソコン作業や、スマホの操作で指の間(特に右母指と示指の間)が疲れる。
母指周辺と動きと、背中、顎は動きに関わりが大きいため、指の疲れが、顎関節の動きを妨げていると考え、右手のツボに鍼を行った。
経過:施術した翌日から、顎の動きが滑らかになっていることに気がつく。肩こりもグッと楽になった。
2~3回目
初回の手のツボに加えて、顎の負担を軽減する目的で肩甲骨の内側に鍼を行う。
3回の施術後、顎の違和感消失。
その後、10日間様子を見てもらったところ、デスクワークを長時間行った日の夕方は、違和感が再燃するが、一晩よく休めば違和感は、消失するとのこと。
その後は3週に1度再発予防の目的で通院中。
使用したツボの一例
外谷 肩参
まとめ
顎関節症を始めとした、顎の症状は、難しい症例が多い。特に症状が古いければ古いほど、施術期間と回数を要する。
本症例は、指の動きや肩周辺のこりが顎の動きを妨げていたことが原因で、おそらく、顎関節自体に変形など器質的な問題がなかったことから、数回の施術で改善が見られたことが予想される。