耳鳴り・難聴・」耳閉感
来院者
40代女性
通院期間
202☓年11月中旬〜
頻度
週2回
通院回数
2回
症状
来院者は10年前に突発性難聴を経験し、聴力と耳閉感が生じたが、早期の病院での治療により回復。その後、疲労や肩こりがひどくなるたびに一時的な耳閉感や聴力低下を繰り返していた。これらの症状は通常、病院での処置で回復していたが、今回の再発では耳閉感と難聴が3週間経過しても改善しないため、鍼灸を希望して来院。
経過と施術
初回
耳周囲の血流改善を目的に、以下の施術を実施:
- 手のツボ(手三里や合谷、手臨泣)
- 臀部や下腿のツボ(承山 四隧 など)
施術翌日、スマホのアラーム音が以前より聞こえるようになり、耳閉感が解消され、耳がすっきりした感覚が3日間続いた。しかし、4日目に再び耳閉感が再発。
2回目の施術と経過
初回と同様の施術を実施し、内耳周囲の血流改善を目的とした施術を行う。3日後に再来院するように伝える。
2回目の施術後、3週間経過してから来院者より
「施術直後から耳が通り、肩こりがスッキリし、その後、日に日に耳の聞こえが改善した。耳鼻科の検査で聴力の回復が確認され、日常を快適にすごしている。」との連絡を電話で受け施術を終了とした。
まとめ
肩こりなどの不調が内耳周辺の血流不全を引き起こし、それが聴力低下や耳閉感の要因となっている可能性が考えられる。鍼灸によって肩こりや全身の緊張を整えたことで、全体的な血液循環が改善され、その結果として内耳への血流促進が図られたと推察される。これにより耳症状の軽減および聴力の回復が実現したと考えられる。