尿もれ
来院者
50代女性
通院期間
2023年5月〜
頻度
週1回
通院回数
3回
症状
半年前から、頻尿と尿もれで悩んでいる。実際、トイレ間に合わないことはないが、急に尿意を催してから、トイレに駆けこみ、間一髪ということがここ1ヶ月で数回あった。その他残尿感あり。
毎晩ではないが、日によって夜間トイレに約1時間おきに行くこともあり。
年齢的なものもあるかと、尿漏れパッドなど検討しているところ、友人の紹介で来院。
体格は、痩せても太ってもおらず、筋肉の付き方も同年齢の女性と比較してしっかりとしている。目立った冷えはなく、どちらかというと暑がり。
経過と施術
下腹部をに軽く手を当てると、頻尿の来院者でよく観察される冷えや腹部緊張感の低下は観察されなかった。
次に腹部の表面ではなく、奥の方に指を沈めてみたところ、硬い筋バリのようなものを感じた。
そこで、左足の太ももにある足五里というツボに鍼を一本打ったところ、下腹部奥の筋バリの硬さがわずかに緩んだのでこの日は施術を終了とした。
経過:翌日より、尿の一回量が増え、残尿感がなくなった。日中、頻繁にトイレに行くこともなくなり驚く。同じ施術を3回試みたところ、急な尿意を催すことや夜間の頻尿も怒らなくなった。
現在は健康維持のために、月に一回通院中。
使用したツボの一例
足五里
まとめ
下腹部(膀胱周辺)の緊張をとり、膀胱へかかる負荷を軽減する目的で鍼を行ったところ、数回で頻尿やそれに伴う症状が改善した症例。
院長プロフィール
池内 公 1980年生まれ。
2003年 鍼灸師国家資格を取得。臨床歴20年。
整形外科、内科、婦人科、耳鼻科など多くの科を有する、長野県水嶋クリニックの勤務を経て、2009年鍼灸専門、「ゐろは鍼漢院」を開院。
現在、『一本の鍼には、一人の可能性を広げる力がある」を信条に日々奮闘中。