踵・土踏まずの痛み(40代男性)
" モ-トン病・足底筋膜炎 "
来院者
40代男性
通院期間
2023年8月〜1ヶ月
頻度
週3回
通院回数
7回
症状
2週間前より、左の踵の痛み。
歩行時、踵を地面につく時に痛みを感じる。
自然に治るだろうと、様子を見ていたが、次第に踵だけではなく、土踏まずの辺りまで痛みを感じるようになった。
自分で足裏をマッサージすると、少し痛みは軽減するが、皮靴を履いた翌朝は、地面に左足を付けない程にいたむ。
近所の整形外科で診てもらったところ、「足底筋膜炎」と告げられる。
湿布と痛み止めの飲み薬をだされたが、1週間たっても改善の兆しがみられないため、鍼灸を希望し来院。
経過と施術
初回、姿勢を観察すると、体幹が右にやや傾き、左足重心であることがわかった。
次に、左の項と、仙骨周辺の柔軟性が右より、硬いことが伺えた。
左の項の硬さが仙骨の柔軟性の低下を招き、その結果、踵にかかる負荷をうまく逃がせないことが、症状の原因と考え、項のこわばりに鍼を行う。
同じ施術を3回繰り返したところ、踵の痛みは徐々に軽減した。
しかし、土踏まずの痛みが一向に減らないことから、左足のふくらはぎのこわばりと、頭と首の付けのツボにも鍼を行う。
施術7回目。踵も土踏まずの痛みも消失したことを確認。
原因と思われた、首やふくらはぎのこわばりも軽減していることを確認して終了となった。
現在は、同年10月のハーフマラソンにむけて、コンディション調整の目的で、隔週で来院中。
使用したツボの一例
C4(2)L 上天柱L 承山L
まとめ
体は、各関節が連動するように協力し一つの動きをおこなっている。
本症例では、首周辺のこわばりとふくらはぎの硬さが痛みの原因と考え施術を行うことで改善がみられた。