水嶋クリニック 院長 水嶋丈雄先生からのコメント
鍼灸は体の自律神経に効く施術
「鍼灸がどこに効くの?」とよく聞かれますが、鍼灸は体の自律神経に効く施術なのです。
身体には交感神経と副交感神経という自律神経があります。交感神経は体が緊張したときの神経で副交感神経は体がリラックスしたときの神経です。
面白いことに交感神経の方がよく痛みをとってくれるのです。
スポーツの試合に熱中しているときには痛みを感じないのはこのためです。しかし、交感神経だけの施術をしますと、その時だけ痛みが取れてまたすぐに元に戻ってしまいます。これがリバウンドというものです。
副交感神経を先に刺激をしますと、その後の交感刺激の鎮痛効果がリバウンドを起こさずに長く鎮痛効果が得られます。これが自律神経の働きなのです。
このような鍼灸刺激の方法が昔から最も上手な鍼灸師と言われる人なのです。
痛みについて
また痛みには、局所の痛みと脳の痛み、脊髄の痛みがあります。よくヘルニアが出ているから痛いとか言いますが、実はこれは嘘なのです。
骨や軟骨には、痛みの神経受容体はないのです。痛いのは周りの筋や粘膜・筋肉なのです。
ですから筋肉にアプローチするだけでも鍼灸は効いてくるのです。
痛みが長くなった人には、脳で痛みを感じることがあります。
それには痛いところ反対の部位を取ると良いと言われます。
これは、京都の江部先生が確立されたベクトル理論という鍼灸方法です。
また、脊髄からの痛みには離れた部位に痛みの神経が集中しています。
これがトリガーといわれる部位です。
このように鍼灸にはいろんな痛みをとり、また長く効かせる方法があるのです。もちろん、自律神経の関係する喘息や胃腸疾患などの内科疾患や自律神経そのもの病気も、鍼灸の適応です。
池内先生は種々の鍼灸理論に精通しており、副交感神経を強くする鍼灸を得意とされています。
体のこと病気のこと、お困りのことがありましたら気軽に一度ご相談してみてください。