下肢の冷えを伴う腰痛
症状
3年前より、徐々に腰の痛みを自覚。
長時間の運転や、座っている姿勢で最も痛みを自覚するが。
寝転がっている時にも痛みを感じる。
ここ2ヶ月は、右太ももの裏に痺れと足首から下に冷えを自覚するようになった。
過去に何度か整形外科でレントゲンをとるも、骨には異常がないとのこと。
痛み止めを処方されるが、服用してもあまり変化がないため、何か他に良い方法がないかと模索していたところ、当院を友人に紹介され来院。
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来院者
男性
20 代
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期間
2018年1月 ~ 2018年2月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
8回
施術と経過
【初診】
下肢の痺れるエリアから、、原因となる病巣は仙骨稜の硬結(腰部と臀部の境界)にあると考え、関連するツボに鍼を一本行った。
座り仕事の時間が長いため、正しい座り方を指導し、この日は終了する。
【第2診~3診】
第一診後、右足の痺れが、半減。腰の痛みはそれほど変わらない。
「痺れ」が気にならなくなった分、腰の「痛み」が前以上に気になるという。
引き続き、右足のしびれの治療を目的に第1診のツボに治療を行う。
【第4診】
3診後、下肢のしびれはほぼ消失。右足先の冷えも感じなくなった。
歩行時の股関節の付け根の痛みも消失していることに気がつき、腰部~臀部に及ぶ痛みの領域は、狭まりピンポイントで痛みを感じるようになる。
腰を緩める目的で臀部にあるツボに鍼をおこなった。
【第5診~7診】
4診後、腰の痛みは忘れるくらい楽になる。治療後3日後、少しずつまた痛みが出現。
4診で行った治療を継続する。
【第8診】
最後に治療をおこなってから、腰の痛みは消失した。
使用したツボ
まとめ
神経痛は、通常その重症度にあわせて、
「痛み→しびれ→麻痺」の順で進行し、治癒へ向かう場合はこの逆を辿るケースが一般的です。
本症例の患者さんは、3年間続く腰痛に加え、2ヶ月まえから、右足に痺れを自覚していました。
問診と検査から原因を特定し、施術目的をはっきりさせることで、 「痺れの緩解から消失へ→痛みの軽減および痛むエリアの減少→痛みの消失」と、段階的に回復がみられた症例です。
担当スタッフ