都内に向かう電車の中で…
" 日々のこと "
三月は受験の季節でした。
都内に出かける途中、参考書を片手に、必死で勉強する学生さんの姿を見ていると二〇年前の自分の姿が自然と思い浮んできました。
そこで気がついたことは、
「勝負の日までの残された時間を算出し、現在の自分の力を嘘偽りなく受けいれ、言い訳せず、やるべき事を淡淡とこなす。」
この点においては、今も受験生時代と何も変わらないということです。
考え方によっては、「勝負の日」と「試験に変わる内容」は自分できめることができるので社会人になってからの環境は学生時代よりずっと恵まれていると言えます。
私は、大学受験後も鍼灸の国家試験、鍼灸学校師範科の入学試験、医薬品登録販売者の都道府県知事試験など、試験というものをいくつか経験しましたが、振り返ると試験勉強に費やした時間は、どれも楽しい思い出としてハッキリ覚えています。
反対に、毎日をノンベンダラリ、漫然と過ごした日々の出来事は、今も昔残念ながら、全く記憶に残っていません。
社会人になり、全ては自分の責任として受け入れなくてはならない今、正しい課題と締め切りを自ら設定することは、「毎日を楽しく実りあるものにする工夫ともいえる」と一人の学生さんの姿から、気付くことができました。
今年は、漢方の聖典「傷寒論」「金匱要略」をもう少し理解したい…
この記事を書いた人
鍼灸専門 ゐろは鍼漢院 院長
2009年「ゐろは鍼漢院」開院 現在臨床暦19年。
「一本の鍼には、一人の可能性を広げる力がある」
を信条に日々奮闘中。
2012年より、「日本獣医中医薬学院」の専任講師として
今日まで、100人以上の獣医師の鍼灸教育に関わる。
詳しい、プロフィールはこちら
カテゴリー: 日々のこと.