鍼のヒントを古武術にもとめて
" 日々のこと "
こんにちは。ゐろは鍼漢院の池内です。
随分と前のことですが、古武術を習っていた時期があります。
「古武術の体の使い方は鍼灸の身体感覚に通じる」という先輩の言葉が入門のきっかけでした。まじめに四年ほど通いましたが、その後、家庭を持ち子供優先の生活に切りかわるなど、ライフスタイルの変化から少しずつ道場から、足が遠のいていきました。
しかし、不思議なもので最近になって、古武術のあの動きは、治療のあれに活かせるのではないか…あの時、師の言っていた言葉は、こういった意味があるのではないか…とふっと閃くようになりました。
そんな閃きの答え合わせをするべく、先月いてもたってもいられず、7年ぶりにかつて通っていた道場に足を運ぶことを決意しました。
ろくに挨拶もせず、姿を消した私の背中を押してくれたのは、師から7年間、途切れることなく届いた年賀状と、そこに添えられた一文「いつでもおまちしています。」という暖かい言葉でした。この言葉が何よりの救いとなり行動に移すことができました。
道場に通い始めたころの私はまだ古武術がどう鍼灸に通じるのかその意味が見いだせませんでしたが、これから一本の鍼にどう変化をもたらしてくれるのか、ワクワクしています。
この記事を書いた人
鍼灸専門 ゐろは鍼漢院 院長
2009年「ゐろは鍼漢院」開院 現在臨床暦19年。
「一本の鍼には、一人の可能性を広げる力がある」
を信条に日々奮闘中。
2012年より、「日本獣医中医薬学院」の専任講師として
今日まで、100人以上の獣医師の鍼灸教育に関わる。
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