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肩こり・首・肩の痛みの症例

肩こり・首、肩の痛みの症例

※解説は分かりやすくするために、裸のイラストを使用していますが、実際は患者着か衣服を着用しています。

症例4  頸椎神経根症と診断された右首筋のいたみ 

患者 61歳 女性 会社員 初診201×年 

【症状】右首筋の痛み 肩こり

【病歴】約5年前から、首の痛みと肩こりがひどく、整形外科ではレントゲンなど    の結果、頸椎神経根症と診断された。

    仕事上、パソコンのモニターを長時間みることが多く、仕事の疲れが溜ま    ると右手に痺れのような、違和感を感じることがある。
【服用薬】ロキソニン モーラステープ

検査

左右に首を倒す動作、右を振り向く動作に制限がある。

 

左右どちらに倒しても右の首筋に痛みを感じるが、左に首を倒した時には、突っ張るような痛みが起り、右に倒した時は右の首筋が詰まるような不快感を覚える。

第2胸椎、第5胸椎、第7胸椎と8胸椎が特に固い

治療内容と経過

初診~3診

右の回旋(振り向く動作)による右首筋の痛みに対して、同側の関連する部位に鍼を行ったところ、第3診後までに同じ動作による痛みがほぼ消失。

4診~7診

左右に首を倒す動作によっておこる右首筋の痛みに対して、関連した手足のツボに鍼を行う。治療直後は左右どちらに首を倒しても違和感は残るものの痛み自体は9割減少する。

第8診~10診

治療の翌日が調子が一番良い。3~4日は持つが5日目あたりから、初診と同じように右首筋がつらくなってくる。

 

それまで週に1回であった治療を2回のペースに切り替えたところ、10診目あたりまでに、少し重いような違和感はあるものの、首の各運動時に起きる痛みは消失。

現在はメンテナンス目的で3週間に一度通院中。

使用した主なツボ

内谷L 陽輔R 懸鍾L 後渓R

コメント

首の各動作によって生じる痛みに対して関連する手足のツボに処置をおこなったところ、それぞれ直後に変化がみられた。

治療において大切なのは、直後の変化よりも、治療の積み重ねによって、初診時よりどれだけ段階的に改善しているかという累積効果である。

この症例は4日以降になると症状が再燃するため、治療開始当初、週1回だった治療頻度を週2回に変えたところ、すみやかにに改善した。

症状改善に関して、正しい治療方法を組み立てることは、大前提だが、同時に正しいタイミングで治療を行うことが早期改善の鍵となる。

症例3 上を向く動作がしにくい。

患者 34歳 女性 初診201×年 

【症状】上を向く動作で首の付け根に詰まるような違和感と痛みを感じる。

【病歴】約5年前から、慢性的な首のコリと痛みで悩んでいる。仕事上、パソコン作業を1日中行っており、年々肩こりも、ひどくなっている。
【服用薬】頓服でデパスを使用

治療内容と経過

初診

初診時、症状の起る部位と誘発する動作から、原因は胸椎(胸の高さにある背骨)の動きに関与していると考え、対応する手のツボに処置を行ったところ、僅かに痛みは軽減。しかし可動域は変化なし。この日はそこで治療を終える。

第2診~4診

2診目から3診目、同じく、胸椎の動きを調製する目的で対応するツボを足、背中にも求め、改善を計る。治療直後に痛みはやや軽減。可動域が変わらず。

4診目、原因を再度検証し、原因点を腰の動きにあると考え、対応するツボに鍼を行ったところ、可動域が大幅に広がる。

第5診~8診

可動域が徐々に広がり、8診目には、1週間をとおして、首の事を忘れている時間が長くなったという。

第8診以後、自身で症状をコントロールできるよう、自宅でできるストレッチと正しい座り方を指導し、治療の区切りとする。

現在はメンテナンス目的で3週間に一度通院中。

使用した主なツボ

列欠R 太衝R 六渓R 空膠

コメント

初診~3診目まで、同じ治療を行いましたが、症状はやや軽減したものの、効果は今ひとつでした。

その後、再検査をおこない、腰の堅さも症状に関与していると考え、腰の柔軟性を取り戻すような鍼を加えたところ、飛躍的に改善がみられました。

首の痛みに限らず、症状を引き起こす原因が複数存在する場合があります。

そのことを念頭におき、柔軟に対応することの重要性をこの症例を通して学ばせていただきました。

症例2 上を向くと首が痛む

患者 6歳 女性 初診 20○×年 2月

【症状】右首筋の痛み

【病歴】親御さんと遊んでいて、だっこした状態で首を前後に揺さぶられたたその日の夜から、右の首筋に痛みを感じ始めた。
 更に翌日に、口を開けると、右の下顎に痛みを感じると訴えるようになった。

治療内容と経過

第1診 

痛めた状況から、首の急な上下運動により、むち打様の症状がでていると予測した。右頬も赤く腫れ、熱をもっている。

背骨の柔軟性と顎関節の動きを確認し、そのなかで、症状と関係が深いツボに処置を行った。

治療後同じ動作をしてもらうが、「まだ痛い」と訴える。

鍼が初めてなことと、年齢を考慮し、刺激過多にならないよう、初回はここで治療を終える。

第2診

第1診目翌日、上を見る動作時の痛みはなくなったが、喉仏の横あたりに痛みを自覚するようになる。

また、初診時と同様、口を開けると、右顎の関節が痛い。

初診の治療に加え、喉仏の症状を緩和する目的で右足に一本、鍼を加える。

第3診

2診後、右頬の赤みと熱感はとれ、首についても気にならない。
顎の開け閉め、首の動きを再現してもらい、運動時痛の有無、可動域を調べ、一端治療を終了とする。

使用した主なツボ

外谷R 養老R T4(1)R 列欠R 太衝R

コメント

ぎっくり腰をはじめ、急性症状で患部に熱を持っている場合は、同じ場所で炎症が起きている一つのサインでです。この場合、患部への処置は時として、症状を増幅させることがあります。

この症例では、患部の動き(この場合は、首や顎)と関係する手足のツボを上手に使う事により、結果を出すことができました。

このように鍼灸には、患部と離れた場所に処置を行う事で、炎症を鎮静させるテクニックが存在します。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例1 首肩から腕にかけての痛み

患者 63歳 女性 初診 2009年 12月

【主な症状】右首肩から右腕にかけての傷み。

 

【病歴】1ヶ月前、右肩こりが気になり、ストレッチやマッサージなどを行い、過ごしていたが、徐々に、肩だけではなく、首から腕にかけて痛みがでるようになった。知人の紹介で来院。

【その他の症状】 夜間頻尿 自汗

治療内容と経過

触診により、右の首筋に大きなこりを確認。元々血流のわるい所に、外気による冷えが加わり、さらなる血流の停滞を招き症状を招いたと考えた。

肩から腕にかけて痛みを感じる場所を丁寧に確認し、該当する場所の血流を促す治療点に鍼を行った。

初診後、痛みの現れる場所が、肩甲骨周辺に狭まり、首肩の緊張も和らいだので5診目まで同じ治療を行ったところ、症状が消失したので治療を終了とした。

その後は、健康増進と再発予防目的で月に一度、治療を行っている。

使用した主なツボ

委中 大椎 魚際R 後渓L 陽陵泉R 太渓R

考察

肩の痛みは、肩関節に問題があることもあれば、首や肘などが関連している場合が多い。肩単独ではなく、本症例のように、症状が首、腕と広範囲の場合は、症状と離れたところに原因があることが多くこれを見極めることが、回復の大きな鍵となる。

 

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